
地上のにぎやかさから少し離れて、暗いトンネルをまっすぐ進む地下鉄。雨の日も風の日も、たくさんの人々を安全に運びます。今回は、普段一般の方が入ることのできない車庫にお邪魔して、車両の隅々をじっくり見学してきました!
2019年から仲間入り!最新鋭の6000形車両

2019年2月より、西神・山手線、北神線に投入された新型車両。装置動作をリアルタイムで監視する「車両情報制御装置」や2つの画面で構成される「車内案内表示装置」、車いす・フリースペースの設置、照明のLED化など、これまで以上に安全性・快適性・バリアフリー化の向上、環境に配慮した省エネ化を目指して設計されました。

この外観デザインは、実は一般投票で決まったものなんです。2016年の「新型車両デザイン総選挙」で選ばれたデザインで、神戸の都心部と緑あふれる西神地区を結ぶ車両にふさわしく、洗練された中にも暖かみを感じる表現になっています。


車内の座席は、一人が座る幅分のくぼみを付けて、着座位置が明確に分かるデザインにしています。



6000形では、運転室内のカラーリングをダークグレーで統一し、客室との区別化を図っています。天井面は、明るい色にすることで開放感のある雰囲気に。また表面の仕上げは艶を抑えることで、前面ガラスへの映りこみを軽減し、安全運行に配慮しています。運転台は、2023年までに運行が終了した1000形、2000形、3000形を踏襲し、力行とブレーキを独立で操作するツーハンドルマスコンを採用しています。運転台には、2つの画面を設け、左側の画面には速度や圧力等を表示し、右側の画面には車両に搭載された各機器の動作状態などをリアルタイムで表示します。
小さくても力持ち!リニアモータ駆動の5000形車両

2001年7月7日に開業した、海岸線専用のクールな車両。塗装は、神戸市交通局のシンボルカラーであるグリーンのラインに、海岸線のシンボルカラーのブルーを加え、最先端でスタイリッシュな雰囲気のデザインになっています。
デザインは「快適であたたかさが感じられる」「人にやさしく、環境にもやさしい」「飽きの来ないシンプルデザイン」「省コスト省メンテナンスを考えたインテリジェント」の4つをクリアした車両がコンセプトになっています。



操縦装置はワンハンドルタイプで、1本のレバーを手前に引けば力行、前方に倒せばブレーキがかかります。また、液晶ディスプレイを2面備えており、ホーム監視カメラの映像を出力したり、各機器の状態を切り替えて表示したり、タッチパネルで一部車載機器の制御を行うことも可能など、機能が満載!
海岸線は全ての駅が島式ホーム(※)のため、基本的にホームは進行方向の右側になります。そのため、運転台も右側に設置しています。
※島式ホーム:プラットホームの両面が線路になっている形式のホームのことを指す
神戸の姿を表し、毎日変わらず走り続ける姿は、まるで街をささえる影のヒーロー。次に乗るときは、そんな地下鉄のがんばりをぜひ思い出してみてください!
沿線NAVI編集部
神戸市交通局から委託を受けた民間企業が運営しています。神戸市交通局沿線の魅力や、市バス・地下鉄を身近に感じていただける情報をお届けしています。