
「水素バス」に乗ったことはあるかな?“燃料電池バス”と呼ばれたり、さらに二酸化炭素を出さないことから“究極のエコカー”とも言われたりするこのバスは、その名前の通り水素の力で走る地球にやさしい次世代の車。神戸市では2023年4月に水素バスを1台導入しているよ。

水素バスは、水素タンクの中にある燃料に空気中の酸素を取り込んで、化学反応を起こして電気を生み出しているよ。その電気を使って、モーターを回転させることで走ることができるんだ。身近なもので、この仕組みを実験してみよう!
用意するもの

― 材料 ―
- スポーツドリンク
- クリアカップ
- わりばし1セット
- えんぴつ2本(上下を削って芯を出しておく)
- ミノムシクリップつきリード線(約20センチ)2本 ※なければ普通のリード線でもOK
- 角形電池9V
- 輪ゴム 6本
1 スポーツドリンクを注ぐ

クリアカップの2/3くらいまでスポーツドリンクを注ぐ。スポーツドリンクに含まれる電解質が、電気を通すために使われる電解液の代わりになるよ。
電解質…水に溶けた時に電気を通す物質のこと
電解液…電気を通す電解液が溶けた時の液
2 わりばしでえんぴつを固定する
わりばしの両端を輪ゴムでとめる。

えんぴつがわりばしに対して垂直になるように、2本ともセットする。

えんぴつがしっかりと固定されるよう、輪ゴムでもう一度とめる。


3 えんぴつをコップにセット

えんぴつの先がスポーツドリンクに浸かるように差し込む。えんぴつの芯は電気を通しやすいため、電極の役割となるよ。
4 リード線でつなぐ
カップから出ているえんぴつの芯と電池をリード線でつなぐ。

赤いミノムシクリップの先は電池のプラスに、黒いミノムシクリップの先は電池のマイナスに挟む。

5 芯をよ〜く見てみると…!?

えんぴつの芯からシュワシュワと泡が出ているのが見えるかな?スポーツドリンクが白く濁っているから、見えづらい場合はえんぴつをコップに沿わせるようにすると見やすくなるよ。
この泡が、水が電気で分解されて水素と酸素のガスができた証拠。このとき、カップの中で電気が流れているよ。
つまり燃料電池とは、燃料(水素)と酸素の反応で電気を生み出す装置のこと。この仕組みを応用して水素バスも動かされているよ。

神戸市の水素バスは、現在7系統と新港町系統で運行中。見つけたらぜひ乗ってみて!
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沿線NAVI編集部
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