毎日、街のあちこちを走る神戸市バス。時間通りにやって来て、お客さんを安全に目的地まで運ぶ。そんな“当たり前”を支えている人たちがいるのを知っているかな?
今回は「市バス運輸サービス課」で働く人に、事故を防ぐための工夫や、もしものときの対応など、バスの安心と安全を守る仕事について教えてもらったよ!
Q 市バス運輸サービス課って?
─誰もが安心して使えるバスにするために、バスの運行や安全について考えているのが「市バス運輸サービス課」というチームです。
たとえばバスがどの道をどんな時間に走るのか見直したり、事故が起こったときにすぐに対応したりするのが私たちの仕事。車内事故を防ぐために、市民の皆さまに向けたイベントを開くこともあります。バスの乗り方などを楽しく知ってもらえるように、子どもたちに向けた安全教室も行っていますよ。


Q 車内事故ってなに?
─車内事故とは、お客さんがバスの中で転んでケガをしてしまう事故のことです。バスが動く時や止まる時に起きやすいので、運転士は丁寧な運転を心がけています。また、「バスが発車します」と呼びかけをしたり、バスが走っている時は席を移動しないようにお願いするなどの安全を守る工夫をしています。

また、急ブレーキも車内事故の原因のひとつです。周りを走る車の無理な割り込みがあったときは、やむを得ず急ブレーキをかけることがありますが、バスはたくさんの人を乗せているため本当に危険です。
そこで、2025年7月には兵庫県警の白バイとパトカーと一緒に、バスが並んで街を走りながら車内事故防止を呼びかけるキャンペーンを行いました。
神戸市バス以外の兵庫県内5社のバスも参加した、全国でも初めての取り組みだったんですよ。

車内事故は、基本的なルールを守ることで防ぐことができます。だからこそ、運転士への教育も大切です。
Q 運転士には、どんなことを教えているの?
─たくさんあるバスのミラーに注意を向けられているか、走行中に揺れが大きすぎないかといった車内での技術の指導はもちろん、学校みたいに先生から教わる時間(講習)もあります。
そのとき、「交通心理士」という資格を持つ先生から教えてもらうことも。自分だけではわからないような、運転中にひそむさまざまな危険に気づけるようにするのが目的です。私もこの資格を持っていて、運転士をしていた経験を活かしながら運転士にアドバイスをしていますよ。
Q 事故以外に気をつけていることはある?
─毎年災害訓練をしています。2026年1月には、初めて市民の方にも参加してもらいました。バスに乗っているときに地震が起こったことを想定した訓練です。
もし地震が起こったら、運転士はいま起こっていることやこれからの行動を冷静にお客さんに伝えて、安全な場所に誘導するように訓練されています。お客さんがケガをしたときのために、応急処置に関する資格を持つ運転士もいるんですよ。


2026年のこの訓練では、1995年の阪神・淡路大震災を経験した運転士が当時の状況を市民の方にもお話ししました。みなさんの防災意識を高めるきっかけになればと思います。
Q この仕事についたきっかけを教えて!
─子どもの頃は通学やスタジアムへ通うのに地下鉄やバスを使っていたので、乗り物はとても身近なものでした。当たり前のように走る公共の乗り物ですが、運転士だけでなくたくさんの人に支えられていることを知り、この仕事に興味を持ちました。
初めてバスの運転士になったのは別の会社です。そこでの経験を活かしたいと思って、神戸市交通局に入りました。再び運転士として働いた後、「この組織をより良いものにしたい!」と思い、サポートする側にまわりました。
Q どんなところにやりがいを感じていますか?
─やっぱり一番は、事故の数が減ることです。あとは、ダイヤを変更したことでお客さんから「便利になった」と声をいただくことも嬉しいです。イベントなどを通して、たくさんの人とつながれるのもいいところです。

Q 最後に子どもたちへメッセージ
─電車とは違い、バスは細い道を通って街のさまざまな場所を走ります。バスがないと移動に困る地域の人にとっては、まさに“足”のような存在。バスの仕事は、たくさんの人の暮らしを支えることができる仕事。そして、街のあちこちに移動してもらうことで神戸を盛り上げることもできるんですよ。

「誰かの役に立ちたい」「街を支える仕事がしたい」と思ったら、ぜひ交通局の仕事のことを思い出してくれると嬉しいです。
令和8年4月1日より「市バス運輸サービス課」は「市バス経営課」になります。
沿線NAVI編集部
神戸市交通局から委託を受けた民間企業が運営しています。神戸市交通局沿線の魅力や、市バス・地下鉄を身近に感じていただける情報をお届けしています。