令和6年度 兵庫・長田エリアにおける市バス路線見直しの効果検証について
神戸市交通局では、人口減少や燃料費の高騰、全国的な運転士不足といった厳しい経営環境の中にあっても、市民の皆様の移動手段を将来にわたって維持していくため、令和6年4月に兵庫・長田エリアにおいて路線の見直しを実施しました。
このたび、令和6年度の運行実績に基づき、効果検証を取りまとめましたので、お知らせします。
〇路線見直しの目的と背景
兵庫・長田エリアでは、居住実態や移動ニーズの変化により、一部の路線で供給と需要のミスマッチが生じていました。
限られた経営資源(運転士・車両)を有効に活用し、持続可能な公共交通ネットワークを再構築するため、以下の視点に基づき見直しを実施しました。
・需要に応じた経営資源の再配分
山麓部など代替交通手段が乏しく公共交通への依存度が高い地域や、新たなニーズがある地域へ運行リソースを重点的に配分する一方、利用が限定的な区間や重複路線の整理を図りました。
・鉄道との役割分担の明確化(フィーダー輸送の強化)
充実した鉄道網を基幹とし、市バスは「住宅地から最寄り駅への接続」および「鉄道を補完する南北移動」という役割に特化することで、地域全体の移動効率を高めるネットワークの構築を目指しました。
【参考】令和6年4月実施:兵庫・長田エリアの路線見直し内容(パンフレット)はこちら(PDF)
〇路線見直しによる主な効果
今回の見直しでは、運行キロを約10%削減し効率化を図る一方、新設路線の設置や既存路線の利便性向上を併せて実施しました。
その結果、「1kmあたりの乗車人員」は6.8%向上し、再編路線全体で年間約1億4,600万円の収支改善となり、事業の持続可能性の向上につながりました。
〇令和6年度の運行実績とご利用状況
項目 実績値 前年度比
営業キロ(供給量) 約6,932km △10.3%
乗車人員(利用者数) 31,436人 △4.2%
1kmあたり乗車人員 4.54人 +6.8%
〇収支改善の状況
+1億4,625万円
※再編対象15路線では、1路線当たりの年間運行費用は平均約1.4億円です。
今回の改善額はちょうどその1路線分に相当します。
〇今後の取り組み
今後も、客観的なデータに基づきながら、地域の皆様のご意見を丁寧に伺い、変化する社会情勢に対応した安全・安心で持続可能な市バスの維持・発展に取り組んでまいります。