1000形車両(1号車~18号車)

車両の概要 ※2023年に運用を終了しました。

1977年(昭和52年)の地下鉄開業当初より走り続けていた、最も古株の車両です。まだまだ抵抗制御全盛の時代にありながら、全車に自動可変界磁形の電機子チョッパ制御と回生ブレーキを採用し、当時の最新技術が惜しみなく投入された高性能の省エネ電車でした。また、地下鉄の車両として日本で初めて全車にクーラーを装備したことでも有名です。これらの点を評価され、1978年(昭和53年)にはローレル賞を受賞しました。

開業当初はわずか4両×6編成の24両でスタートしましたが、その後車両数を次々と増やし、1987年(昭和62年)までに合計108両が製造されました。1997年度(平成9年度)より、古くなったチョッパ制御装置を、さらに省エネ性・保守性に優れたVVVFインバータ制御装置に置き換え、主電動機も交流電動機に置き換えていきました。
同時に客室内の床敷物やクーラーの更新、吊り手や握り棒の増設も行いました。
2012年度(平成24年度)、1000形は全編成がVVVFインバータ車となります。また第16~18編成については低圧電源装置をMGからSIVに置き換えています。

諸元

項目諸元備考
車体(構体)耐食アルミニウム合金製
軌間1,435mm
電気方式DC1,500V 架空線式
編成西神中央寄新神戸寄
形式1100
(Mc2)
1200
(M1)
1300
(T)
1400
(T’)
1500
(M1’)
1600
(Mc2’)
定員40人
(48人)
150人
(56人)
144人
(54人)
144人
(54人)
150人
(56人)
140人
(48人)
()内は着座定員
T、T’車は車いすスペースを設置
主要運転性能最大加速度:3.3km/h/s
減速度:非常 4.5km/h/s,常用最大 3.5km/h/s
最大寸法長さ:19,000mm,幅:2,780mm,高さ:4,090mm
運用期間1977年3月13日~2023年8月17日

乗務員室

運転士は左手に主幹制御器(マスコンハンドル)、右手にブレーキハンドルを握って操作します。右上には、車両の状態や故障部位を運転士に知らせる「機器監視表示盤」がついています。

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