【神戸生まれのクラフトビールを堪能】何度でも行きたいおすすめ醸造所3選

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【神戸生まれのクラフトビールを堪能】何度でも行きたいおすすめ醸造所3選

神戸市交通局 2025/9/8

クラフトビールとは、醸造家の個性やこだわりが詰まった、風味豊かなビールのことをいいます。1994年の酒税法改正をきっかけに、少量からビールが製造できるようになり、小規模な醸造所が次々とオリジナリティあふれるビールを作り始めました。ここ神戸でもそんな文化が花開き、美味しいクラフトビールを生み出す醸造所が点在しています。

今回は、地下鉄や市バスで気軽にアクセスでき、ビールとフードを一緒に楽しめる3つの醸造所をご紹介します。

1. 国産の原料を使った多種多様なビール【open air 湊山醸造所】

市バス「石井橋」停留所すぐ。旧湊山小学校を改築したNATURE STUDIO内に、<open air 湊山醸造所>はあります。

窓越しに見える1階の醸造所。立て看板に「お声がけください」とある時は、中に入って見学可能

ポートランド出身のヘッドブルワー、Benさんを中心に、腕利きのブルワー達が毎週新作を仕込んでいます。特長は、なんといっても風味に変化を加える副原料が、ユニークかつ種類豊富なこと。「日本ならではのクラフトビールの面白さを広めたい」と、ぶどう山椒やかぼす、すだちなど、日本独自の様々な原料も使用しています。

2階フードホールのカウンターでは、定番商品と季節限定商品を合わせて6種の生ビールをフレッシュに楽しめます。また、20種類以上もの缶ビールも揃えていますが、季節限定商品は在庫がなくなり次第販売終了となるため、迷ったら購入がおすすめです。

フローラルでスッキリとした後味の定番商品:「minatoyama lager」(左)
ビター&ホッピーな味わいが楽しめる限定商品:「little monsters」(右) 各630円

可愛らしいラベルは、なんとヘッドブルワーによるオリジナルデザイン。味わいやコンセプトが表現されているので、「ラベル買い」するのも楽しい

おすすめフードは大きな「パブチキン」(580円)。カリッと香ばしい薄めの衣と、ジューシーなお肉がたまりません。特に、爽やかなのどごしの「minatoyama lager」との相性が抜群!

取材時には、「醸造所に多くの人を運ぶ市バス7系統に敬意を込めて」と仕込まれた限定ビール「number seven」が並んでいました。今年の販売はすでに終了していますが、ホップを変えて来年の夏にも登場予定とのこと。

常に新しい”美味しさ”を追求する<open air 湊山醸造所>。 その「一期一会」の一杯をぜひ味わってみてください。

open air 湊山醸造所

住所
神戸市兵庫区雪御所町2−18−102
営業時間
8:30〜17:30
定休日
土曜・日曜
アクセス
市バス7系統「石井橋」バス停から徒歩1分
HP
https://www.openair.beer
お問い合わせ
078-515-8815

2. 地元民に愛される下町の本格派ブルワリー【神戸湊ビール】

市バス「新開地」停留所から徒歩5分。新開地の下町らしい空気が漂う一角に、プレハブ造りの小さな醸造所<神戸湊ビール>があります。店内は、醸造所にパブを併設した「ブルーパブ」スタイルで、立ち飲みカウンターと4人がけテーブルが2卓あり、そこで出会うお客さんとの会話も楽しみながらビールが楽しめます。

「こうして店を開くのは、ほとんど趣味のようなもんなんです」と話す店主の岡田さん。オリジナルのクラフトビールの出荷・販売のほかにも、各地の自治体や事業者と協力して、地元食材を生かしたビールの企画・製造も手がけているそうです。その豊富な経験が、ビールの味にさらなる深みをもたらしています。

お店の設備は小規模ながらも本格的です。麦芽本来の豊かな風味を引き出す「フルマッシング方式」で一から仕込み。さらに、丁寧な醸造管理のもとでじっくりと長期熟成させることで、より洗練された味わいを生み出します。

店内で味わえる自家醸造の生ビールは常時3種類。その時々でラインナップが入れ替わりますが、店主が一つひとつの工程に心を配り、丁寧に仕上げたビールは、どれも雑味のない澄んだ味わいとキレの良さが魅力です。

愛媛県岩城島の特産品「青いレモンの島」を使用した爽やかなホワイトエールの「レモン・ホワイト」Mサイズ 1,150円

人気のフードは「輪切りソーセージ」(750円)。仕入れた生ソーセージをサクラチップで燻製し、軽く焦げ目をつけて焼き上げます。ハーブ入りや辛口など、日替わりで味が変わるそうなので、どのテイストになるかはその日のお楽しみです。

気さくな店主との会話を楽しみに通う地元の常連さんが多いそうですが、ふらっと訪れるご新規さんも少なくないとか。運良く瓶ビールの在庫が残っていれば、ぜひお土産に持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

湊ビール 神戸本店

住所
神戸市兵庫区兵庫区水木通一丁目4-7
営業時間
17:30〜21:30
定休日
日曜・月曜(不定休はHPの営業日カレンダーに記載あり)
アクセス
市バス「新開地」停留所から徒歩5分
HP
https://www.minatobeer.com
お問い合わせ
070-8435-8128

3.「緑の丘」で海風を浴びながらビールを味わう【TOTTEI Brewery(トッテイ ブリュワリー)】

地下鉄西神・山手線「新神戸駅」または海岸線「ハーバーランド駅」からポートループに乗り換え、「アリーナ前」停留所を降りてすぐ。神戸ストークスのホームアリーナである「ジーライオンアリーナ神戸」を中心に、グルメや散策が楽しめる複合エリア<TOTTEI KOBE>が広がります。その敷地内に、新たな醸造所<TOTTEI Brewery>がオープンしました。

醸造所がある建物の屋上は「緑の丘」と呼ばれ、270度を海に囲まれた絶景が楽しめます。階段をのぼって、心地よい海風を感じながら味わうビールはまさに格別。また、階段下に広がる原っぱで、ピクニック気分でくつろぎながら楽しむのもおすすめです。

取り揃えられているビールは、クラフトビール初心者にも飲みやすい軽やかな味わいが中心。「ジーライオンアリーナ神戸」で試合やライブがある日は、ここで醸造されるビールが提供されるそう。スポーツや音楽の熱気と一緒にクラフトビールが味わえるのも、ここならではの体験です。

メニュー内容は変更となる可能性アリ。最新情報やお問い合わせは店舗公式Instagramから!

8月24日に提供が開始したオリジナルビール「TOTTEI Belgian White」。オレンジピールを使用し、さわやかですっきり飲める初心者向けのクラフトビール。Regular 780円

TOTTEIエリア内では、テイクアウトメニューもよりどりみどり。クラフトビール片手に自分の好きなペアリングを探すのも楽しみの一つです。

写真は<サクレフルール>の「ポムフリット トリュフチーズ」。ほくほくのポテトに香り高いトリュフチーズが絡み、ビールが進みます

また、「ビールをただ飲むだけの場所ではなく、”人が集まるきっかけ”となるような場所にしたい」と語るのは店長の田村さん。ビールとヨガを組み合わせたユニークなイベントなど、体験型イベントも開催されています。

中でも力を入れているのは「クラフトビールの醸造体験」。仕込み工程の一部を実際に体験でき、完成する約1か月後には自分の手がけたビールを味わうことができます。

太陽の光を浴びながら飲むもよし、夜風に吹かれながら飲むもよし。一風変わったビールイベントを楽しむもよし。神戸に新たなにぎわいを生み出す<TOTTEI Brewery>のクラフトビールを、自由気ままに楽しんでみませんか。

TOTTEI Brewery(トッテイブリュワリー)

住所
神戸市中央区新港町2-2
営業時間
土日祝 11:00〜20:00/平日 13:00〜19:00
※アリーナでイベントを実施する場合は平日と同様に営業
定休日
月・火・木
アクセス
地下鉄西神・山手線「新神戸駅」または海岸線「ハーバーランド駅」からポートループの乗り換え。「アリーナ前」停留所すぐ
SNS
https://www.instagram.com/tottei_brewery

同じクラフトビールでも、醸造所ごとに味わいも楽しみ方もさまざま。お気に入りの一杯や過ごし方を見つけに、市バス&地下鉄でのんびりクラフトビールめぐりはいかがでしょう。

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