「神戸の食文化」という言葉が存在するように、神戸にはスイーツやパン、そしてコーヒーが充実しています。コーヒーの本の中には、コーヒーとパン、スイーツとのペアリングを楽しむための解説書もあります。神戸マイスターの橋本和也さんによると、「コーヒーの風味は原産国に由来するだけでなく、品種や精製方法、焙煎の度合でも大きく変わる」とのこと。

※神戸マイスター：神戸市が、優れたものづくりの技術・技能の継承を図ることを目的とした、市内だけでなく全国的にも通用するハイレベルの技術・技能を持つ方を認定する制度

神戸のスイーツとパンは、どのようにコーヒーに合わせるのか。スペシャリストである橋本さんが教えてくれました！

創業以来受け継がれている本格みたらしだんご

橋本さん：炙った団子が香ばしく、そこに甘辛いたれがしっかりと絡みます。この和菓子には、苦みをつけずに中煎りにしたナッツのような軽い味わいのコスタリカ産がよく合うのでは。団子の米の香りと相性がよく、粘度のあるたれの余韻を爽やかにリセットしてくれるので、二口目も新鮮に楽しむことができますよ！

「みたらしだんご」（3 本入 420 円・5 本入 700 円）

みたらしだんご以外を選ぶなら…「ら・かすた（くりーむ大福）」（各 150 円）

求肥のメレンゲを入れた、唯一無二のふわふわ感はほんのり甘いクリームと相性抜群です。

ここでしか味わえない特製サンドウィッチ

橋本さん：スパイスが効いたコリコリ食感のチキンに、柔らかく小麦の風味が香る食パンの組み合わせが抜群。パン耳の噛み応えも魅力です。このサンドイッチには、軽く苦味をつけて少しだけ酸味を残した中深煎りのコロンビア産がおすすめ。カカオのような香ばしさがチキンの風味を鮮やかにしてくれます。

「タンドリーチキンサンド」（390 円）

タンドリーチキンサンド以外を選ぶなら…「パネトーネ」（ハーフ 450 円・1 玉 900 円）

店主の村田さん的におすすめしていた、コーヒーとの組み合わせNO.1のスイーツパン。※12月頃～6月頃の季節限定

あふれるクリームで幸せをほおばるシュークリーム

橋本さん：卵のコクと滑らかな舌触りが特徴のカスタードを柔らかく軽い皮で包んだシュークリームには、温かいカフェオレがよく合います。インドネシア・スマトラ島産のココナッツミルクのようなコク深いコーヒーを淹れたカフェオレと合わせると、とろけるような味わいに！

シュークリーム以外を選ぶなら…「リンツァーアウゲン」（18 枚入 1,700 円・40 枚入 3,500 円・55 枚 4,500 円）

当日販売分が予約でいっぱいになるため、事前予約必須の商品。

スイーツやパンの食べ合わせにぴったりなコーヒーを選ぶヒントは掴めましたか？今回選んだコーヒーは、橋本さんが店主を勤める「café L’avenir」の豆から選定しています。食文化が豊かな神戸のスイーツ・パン・コーヒーのハーモニーをぜひ味わってみてください。

※選定は橋本さんが示す一例です。