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【神戸の街を、旅するようにぐるり!】市バス7系統めぐり

神戸市交通局 2025/6/24

三宮駅前から北上し、異国情緒ある街並みを抜けて山のふもとの暮らしのエリアへ。そこから、活気ある市場やディープな新開地までを結ぶ市バス7系統。水素バスが運行されるほどのなだらかな道で、神戸の文化をギュッと凝縮したようなルートをたどって魅力的なお店をめぐる企画「RALLY7」が開催されるなど、交通手段という枠を超えた新しい楽しみ方にも注目が集まっています。そんな7系統に乗ってぜひ訪れてほしいおすすめのお店を紹介します。

1 神戸の農村と街をつなぐナチュラルワインショップ[Viva vin Vivant

トアロード沿いの山本通3丁目のバス停から徒歩すぐ。暮らしが息づく静かなエリアに佇む、ナチュラルワインショップの[Viva vin Vivant(ビバ バン ビバン)]。

夜ごはんに合わせた1本を仕事帰りにふらりと買い求める人がいたり、お昼から店内でサクッとグラスワインを楽しむ人がいたり、ナチュラルワイン専門のセレクトショップです。

オーナーの宮本健司さんは、自身もぶどう栽培に携わり、2021年より正式にナチュラルワインの造り手としても活動。栽培放棄されかけた北区のぶどう畑の再生に力を注ぎ、2023年に誕生した神戸初のナチュラルワイン「Viva vin Vivant2023」はぜひ味わいたい一杯です。

「Viva vin Vivant2023」はグラスで800円。天然酵母で発酵させ、酸化防止剤無添加。白仕立ての微発泡ロゼで、白桃やりんごのようなジューシーなニュアンスを楽しめます。出汁が効いた和食とも相性抜群!
ずらりと並ぶボトルワインは3〜4,000円台が中心。今後はナチュラルチーズがフードメニューに登場予定だそう

「手放されかけていた畑を豊かな資源に再生させて、神戸の農村と街をつなげたい」。そんな強い想いから、40年も慣行栽培されてきた畑を有機栽培に転換するという困難を乗り超えてワインに姿を変えました。

神戸の資源や環境に目を向けるきっかけにもなる、はじまりのワイン。神戸生まれのナチュラルワインが徐々に広まっています。

Viva vin Vivant

住所
神戸市中央区山本通3-7-2 関西華僑洋服業公会ビル1F
営業時間
(平日)11:30~20:30
(土)11:30~23:00
(日)11:30~18:30
定休日
不定休あり
アクセス
市バス7系統 山本通3丁目 徒歩すぐ
お問い合わせ
078-806-8818

2 諏訪山のふもとにある神戸中華の名店[杏杏 諏訪山工房]

諏訪山公園下のバス停から徒歩すぐ。1997年創業の広東料理[杏杏]の系列店がこちらです。

元々は本店で提供する豚まんなどを製造するための工房だったそう。夏季限定の冷麺が登場すると、いつも店の前には大行列が!

名物は、広東省出身の母の味を受け継いだ器にたっぷりの中華粥。丸鶏・ひね鶏・モミジを3時間煮込んだスープと塩だけで味付け。しみじみと滋味深い味わいに心も体もホッと癒やされます。

朝の中華粥セット1,045円。一品は魚や牛肉など11種類の中から選べます

スパイスが効いたジューシーな豚まん(左)か素朴な甘さの卵まん(右)から点心を選べます

朝9時から営業しているため、朝粥セットは近隣の人や登山客の朝ごはんとしても人気。ところが「実は奥のセラーには200種類ぐらいワインを置いてるんですよ」と、店主の遠藤弘基さん。ソムリエでもある遠藤さんのセレクトしたワインを中心に、日本酒、食前酒や食後酒まで揃う豊富なお酒のラインナップには驚き!「朝から中華粥とワインもウェルカムです」。

基本は朝昼のみの営業ですが、金・土曜の2日間限定で夜の営業も(要予約)。本店と同じく上品な広東料理の数々をぜひ堪能してみてください。

杏杏 諏訪山工房

住所
神戸市中央区諏訪山町1-16
営業時間
9:00~13:30
※金・土曜のみ要予約で18:00〜22:00営業
定休日
月曜
アクセス
市バス7系統 諏訪山公園下 徒歩すぐ
お問い合わせ
078-252-1107

3 源泉かけ流しで身体を労わる温泉施設[湊山温泉]

平野商店街のすぐそばにある平野バス停から北側に向かって徒歩約5分。日の出が明ける前の早朝5時から営業を開始する[湊山温泉]です。

高温からぬるま湯、ジャグジーまで5種類の浴槽を堪能できます

創業135年の湊山温泉。かつて平清盛も利用していたといわれ、地元の常連さんを中心に観光客や著名人にも親しまれています。スタッフの和気さん曰く「東京など、わざわざ遠方から来てくださる人も多いんです」とのこと。

建築の廃材を使って薪炊きをして方法で加温。地球環境にも配慮しながら泉質を守っています

人気の秘密は循環ろ過を一切行わない、堀削自噴源泉の源泉かけ流し。炭酸水素塩・塩化物泉の泉質を持ち、身体の節々に来る痛みを和らげたり、ストレスによる自律神経の乱れを整えたり、疲労回復に効果的です。「杖を持ってやってくるお客さんが、温泉に入った後に手ぶらで出てきて、『杖忘れてるよ!』と声をかけたこともあるんです」という逸話も。

施設の2階には、休憩やコワーキングとしても利用できるスペースも備えています。元々倉庫として活用されていた場所を、5年前にリノベーション。ついつい長居したくなる落ち着く空間です。

毎月ポイントが倍になる「紳士の日」や小学生以下が20円で利用できる「超アヒル風呂」など嬉しいイベントも盛りだくさん。

湊山温泉

住所
神戸市兵庫区湊山町26-1
営業時間
5:00~23:30(最終入店23:00)
定休日
水曜
アクセス
市バス7系統 平野 徒歩約5分
お問い合わせ
078-521-5839

4 本場仕込みのネパール料理店[kukuri]

こちらも平野のバス停から徒歩約2分。のんびりとした下町感が魅力のこのエリアで18年親しまれているのが、ネパール料理の専門店[kukuri]です。

地下1階というちょっとした隠れ家感にもワクワク

今はなき三宮の名物カフェでDJをしていた店主の尾川周三さん。ネパール料理との出会いは、当時たまたま立ち寄ったネパール料理屋さん。それがなんと、ここ[kukuri]の前身の店なんです。

「ひょんなことから、ネパール人店主が経営していたこの場所を引き継ぐことに。ネパール料理のことをなにも知らなかったので、現地のレストランで働いたり、いくつかの家庭で料理を教えてもらったりして勉強しました」。どんどんネパールにハマり、今でも2年に1度は人を集めて現地に向かうツアーを主催するほど。

ネパールの人たちが毎日食べている、日本でいうと定食のような位置づけの「ダルバート」。豆のスープ(ダル)とバート(ごはん)に、スパイスを使った野菜の副菜と、7種から選べるカレーがセットに。写真は現地の定番でもある山羊肉のカレー 1,320円

インドよりもスパイスの種類は少なく、シンプルであっさりした味がネパール料理の特徴。現地の家庭の味をそのまま再現しており、素朴で優しい味わいはまさに日本人好み。

「7系統があると暮らしが充実するよね、って近隣のみんなもよく言うんですが、本当にそうだなと(笑)。この沿線をもっと盛り上げたいですね」。ネパール愛も7系統愛も、たっぷりです。

kukuri

住所
神戸市兵庫区下祇園町39-14 アムス下祇園B1F
営業時間
11:30~14:00(ランチは土・日曜のみ)、17:00~22:00
定休日
火・水曜
アクセス
市バス7系統 平野 徒歩約2分
お問い合わせ
078-360-8111

魅力的なお店はもちろん、次々と変わる景色に旅気分も味わえるのが7系統のいいところ。ぜひ次の休日は、バスでおでかけしてみませんか?

ぜひ市バス&地下鉄を使って、おトク&エコに春のおでかけを楽しんでください。

沿線NAVI編集部

神戸市交通局から委託を受けた民間企業が運営しています。神戸市交通局沿線の魅力や、市バス・地下鉄を身近に感じていただける情報をお届けしています。

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